2005年12月28日

ナズマド

nazumado.jpg


ナズマド


 いわずと知れた人気No.1ポイント!まさにマクロ・大物・ワイドなんでも来いといった感じのポイントで、八丈ならではの魚たちもここで網羅できる。コースも色々あり三次元的にも広い。 リクエストの多いユウゼン玉や深海の貴公子ニタリ、憧れのハンマーヘッドなども見られることもある。ジンベエやマンボウの目撃例もあるほど・・・。

yuuzentamakabe.jpg


 マクロでは和・洋ピグミーからレアなサクラコシオリエビの出現例もある。イザリウオの仲間がでることも多く、とろうと思えば水深もとれるので深場の魚も見られる。また基本的にはボートポイント扱いになる隣接の「ナカノママ」というポイントに泳いでいくこともあるがこちらにはシンジュアナゴの大コロニーがあり、一見の価値あり。しかしよほど条件がそろわないとナズマドからはいけません。

sakurakosioriebi.jpg
 

 何と言ってもナズマドを潜るとその魚類相の豊富さには驚かされるであろう!  またカメも多いポイントで絶好調だと1ダイブに20頭・一度の視界に10頭見られることもある。 しかし不思議なことに1頭も見られないこともあるが、そんな時に「カメがいないなんて珍しいね」というコメントが出てしまうほどカメが多いと言えよう。


 地形は馬の背と呼ばれる細長い根が沖に伸びていて、その落差は最大20mと沖からみるとビルのようでもある。馬の背には一箇所トンネルもあり、中は魚影が濃い。先端にはシンボルの大きなオオイソバナがついている。 また馬の背のさらに沖には二の根と呼ばれるやはり細長い根が伸びていてこちらはトップでも−20mぐらいなので上級コース。 こちらは先端までいき、下を見下ろすと底が見えないぐらい深いのであたりまえだがガイドより深い場所にはいないこと。

isobanagani.jpg


  右のコースではV字型に切れ込んだクレパスのような根があり幼魚やマクロが充実、沖に行くとマッタンホルンを彷彿とさせるような尖がった根があり三角根と呼ばれている。 トップで−18mぐらいで大物待ちをはここですることが多く、沖はやはり深い。  八丈小島と八丈島の間ポイントで、水路になるため流れに注意しなければいけないポイントだが、その潮流がこれらの根にぶつかってこその魚影の濃さである。 潮が速いと沖に出られないが、なさ過ぎると魚影が薄かったりと入るたびに違う印象を受けるポイント、兎にも角にも潜ってみてくださいの一言につきる! ポイント紹介に熱が入る筆者の思いからもその素晴らしさは伝わるのではないだろうか? ゲストがいない日でもナズマドが凪ぎると仕事そっちのけで潜りに行ってしまうのだ!

 ロープを用いてのエントリーで、多少波がパシャつくことが多く滑るので注意が必要。とにかく流れ出すと潮の流れが速いポイントなのでブリーフィングをしっかり聞いてください。このポイントは他のビーチポイントと違い、場所によっては水深がかなり深いため中層の移動もあるので、ガイドより深い場所には絶対に行かないように注意!
posted by 八丈島 アルケロン at 02:47| 東京 ☀| Comment(1) | ダイビングポイント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

八重根

yaene.jpg



八重根


 こちらも雑誌でおなじみのポイントで、ダイバーが十人ぐらい並んで通れるような大きなアーチとクマノミの大コロニーが紹介されている!確かに「八重根」と書くほど根が入り組んでいて地形が複雑。根をショートカットして行くと、−4mから一気にー18mまで落ちるドロップオフが大きな口をあけたケーブになっている。冬場は大きなクエが根付いたりホシエイが入っていることがある。 沖の広大な砂地も時化後に綺麗なリップルマークがついたりするとなかなか見応えあり。  

hurisode.jpg


 しかしながらアルケロンでは八重根とくればやはりマクロが真骨頂であり、フリソデエビをはじめとする人気の甲殻類や、貝殻つきウミウシ、イザリウオの仲間などが出現するほか幼魚も多い! 流れがほとんどないため、のんびり潜りたいマクロ派・カメラ派ダイバーからの支持は圧倒的である。

otohime2.jpg


 年間で一番多く潜るポイントだがカメは多い。南・南西の風には弱いが、西に長く伸びた堤防の恩恵でそこそこの時化には強い。エントリーはロープを用いた方法なのでブリーフィングはしっかりと聞いてほしいところ。水深は最大で20m、平均で12mぐらいで流れもほとんどなくビギナーにも優しいポイントである。 トイレは遠い。
posted by 八丈島 アルケロン at 02:38| 東京 ☀| Comment(0) | ダイビングポイント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

底土

sokodo.jpg



底土


 何と言っても見所は大きな三つ又アーチ!三つ又アーチと言っても、太い支柱があるので実際には穴は四ヶ所あるのでワイドでは色んな構図が考えられる。。またアーチ内は魚影が濃く、テングダイやサザナミヤッコ・タテジマキンチャクダイなども見られる。 アーチ周辺のくぼみではカメが寝ていることも多い。

 このポイントは北東を向いているため南西の風が吹く夏に潜ることが多く、凪の日が続くため、季節来遊魚や幼魚が安定し一気にマクロ天国と化す。つぼにはまったときの底土は無敵で「今の底土はナズマドよりも面白い!」という台詞もでるのも事実。 人気のキンチャクガニが容易く見られるのもこのポイントの特徴。

 またあまり行かないコースではあるが、勝手に「コーラルガーデン」とよんでいる場所には、ミドリイシ系のテーブルサンゴやキャベツサンゴが元気よく育っていて、白い砂地もあり、沖縄チックな癒しの場所もある。興味のある方はリクエストを!

sedakaginpoyg.jpg

 年間で二番目に多く潜るポイントだけあって、それほど流れることもなく、水深も最大で18m、平均も10mほどで、見所のアーチまでも適度な距離でやさしいポイントである。エントリーも階段からだが、タンクを背負って歩く距離が100mほどある・・・・これがなければ・・・・というゲストの声は後を絶たない。。 トイレやシャワー施設は駐車場に近く便利近くに自販機もある。
posted by 八丈島 アルケロン at 02:31| 東京 ☀| Comment(0) | ダイビングポイント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

乙千代ヶ浜・右

ochomigi.jpg

 
乙千代ヶ浜右


 大きなトンネルがあり一般的には地形が面白いポイント。階段からのエントリー後、左手に壁をみるように沖に進むとぽっかりとトンネルが口を開けている。入り口が−10mで広く出口はー18mで狭いため吸い込みの潮になるとトンネルには近づかない場合が多い。ブリーフィングと指示には従ってほしいところ。トンネル内ではハタンポの仲間やアカマツカサの群れ、イセエビなどが見られる。

 トンネルをくぐらずに壁沿いに進むと、ゴロタや砂地と優しい感じだが、さらに進むと根が沖に伸びているため、先端ではー30mでトップでもー20mになり、非常にダイナミックなポイントになる。先端ではマダラエイが見られることが多く、さらに先にはシンジュアナゴのコロニーも見られる。

 しかし、アルケロンではこのポイントではマクロ的な活動をすることが多く、特にウミウシ狙いで入ることが多い。壁沿いには数多のウミウシがついていてウミウシファンにはたまらない。特にトンネル付近の暗い壁にはこのような環境を好む変わったウミウシが多い! また激レアのケブカキンチャクガニを初めて自力で見つけたのもこのポイントである。

kebukakinchakuitojun.jpg
 
ケブカキンチャクガニ(photo by itojun)


 タンクを背負って歩く距離が短く階段からのエントリーなので比較的やさしいポイントである。 −30mまでと書いたが、大体は最大18mぐらいでまとめることが多い。

また、八丈初記録!と言われたマツバギンポを自身が見つけたのもここである!
matubaginpo.jpg
posted by 八丈島 アルケロン at 02:17| 東京 ☀| Comment(0) | ダイビングポイント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

乙千代ヶ浜・左

ochohidari.jpg


 
乙千代ヶ浜・左
  主要ビーチポイントでアーチがないのもここぐらいかな?しかし沖まで泳ぐと−40mまで落ち込むドロップオフは見応えあり。透視度が良いとドロップから離れ根が見え、その形状は尖がっていてやはり−40mから−20mまでそびえたっていて壮観である!

 また棚上の地形も特徴的で鍾乳洞にあるようなつららをひっくり返したような感じで剣状の岩が海面に向かって無数にそびえている。 年間通じてもあまり入ることのないポイントだが潮により魚影濃し、はまる人にははまるポイント。是非もう一度という方も多い。ダイナミックといった点においてはナズマドにせまるものがあるだろう。

 だが、マクロがいまいち弱いような気がするが・・・単に調査不足なのかもしれない。。変り種でアオスジモンガラなどが見られる。

 エントリーは手すりにつかまってスロープを下る感じ。海況に応じてロープも設置する。水深は最大で−24mぐらいまでいくことがあるが、三本目に行くことが多いので大体は−15mぐらい。比較的やさしいポイントだが時に流れるので要注意。。

 シャワー・トイレなども近い上、帰りに温泉!というのがまた魅力である!
posted by 八丈島 アルケロン at 02:07| 東京 ☀| Comment(0) | ダイビングポイント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

神湊

beniyakatatide.jpg


神湊


 神湊港の港内のポイントである。閉鎖的なポイントなので非常に時化に強く、ファンダイブでは最後の砦となり、またそのような海況の時でないと使わないことが多く、講習や体験で使うことが多いポイントである。

 ただし港内なので底は泥質で八丈にはあまりない環境なので、サルハゼ・シマヒメヤマノカミなどここでしか見られない魚も多い。出物で衝撃的だったのがかの有名なミミックオクトパスである! 「いつもの神湊」であることは多いのだが、つぼにはまるとイザリウオ各種や幼魚がばんばん出現、大物では巨大なホシエイがでることもある。
 
 水深は最大で8mほど。

posted by 八丈島 アルケロン at 02:02| 東京 ☀| Comment(0) | ダイビングポイント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月24日

休憩所下

kyuukeijo.jpg



休憩所下
 年間でも数本しか入らないポイント!いや、入れないポイントと言ったほうが良いかな? なぜならば岩場を歩くのでちょっとしたコツがいるのと、岩場からのエントリーなのでかなりの凪じゃないとちょっと入りづらいからである。 しかしながら地形は圧巻で、エントリーしてすぐにトンネルが待っている。

 タイドプールのようなところからのエントリーなので、まずはそのトンネルを抜けないと沖には出られないのである。 トンネル内はハタンポの仲間やアカマツカサなどが群れている。天気の良い日の午後のダイビングは陽がさしてサイコ〜に気持ちよい! ショートドロップ沿いに進むと、クマノミ城があるほか、さらに変形したアーチが待ち受けている。 沖には砂地が広がり、クビアカハゼなどの八丈ではあまり観察されない共生ハゼ達が生息している。

 冬場はこの砂地にウチワザメが多数見られるが岩場にのりがついていてエントリーが大変である。駐車場からすぐのところにベンチやシャワー・トイレなどがあるのが嬉しい所。まさにお昼の休憩にはうってつけである。

posted by 八丈島 アルケロン at 17:53| 東京 ☁| Comment(0) | ダイビングポイント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする