2007年03月01日

八丈島

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 八丈島は富士箱根伊豆国立公園内にあり、大島、三宅島などと共に伊豆諸島の一つでそれらの南に位置しています。 

 東京より南方約290km(北緯33度 東経139度)に位置する火山島で、10万年以上前から活動を始め、4千年前には活動を停止したといわれる三原山と1万年前から活動を始め、江戸時代に最後の噴火の記録がある八丈富士の2つの火山が連なり、上から見るとひょうたんのような形、横から見るとフタコブラクダのこぶのような形をしています。


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 面積68(平方km)、周囲59kmで西山と東山から構成されており、黒潮の影響を多大に受けているため年間平均気温は18℃、と比較的暖かく夏は過ごしやすく、冬はそれ程気温が下がらないため「常春の島」と呼ばれています。しかしながら1年を通して雨が多く、また風が強いのも特徴の一つです。
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八丈島の水中生物

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 生物は伊豆諸島固有の魚が見られます。代表的な魚がユウゼンです(画像)。チョウチョウウオの仲間では珍しく地味な色合いですが、よくよく観察するとメタリックシルバーに輝くその魚体はとても美しくまさにいぶし銀日本固有のチョウチョウウオなのです! 八丈で潜ったら是非とも見ていただきたい魚です。

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 また八丈ならではという魚は他にも、紫色とオレンジのグラデーションが美しいレンテンヤッコ

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サイケデリックな色合いのナメモンガラ

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八丈ブルーに映える真っ赤なボディに黄色のアイシャドゥのキビレマツカサ、渋いゼブラ柄とオスがメスに挨拶しまくる行動が飽きないトサヤッコ、

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八丈と台湾のみに生息するシンジュアナゴの大コロニーもその一つです。

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 ウミウシにおいても八丈は非常に多くの種類が観察されており、その中でも安定して見られるコンガスリウミウシは八丈・小笠原諸島でしか観察例がなく八丈を代表するウミウシと言ってもいいでしょう。  ウミウシはライフスパンが短いためか、シーズナリティがはっきりしており、

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貝殻背負っている系をはじめウミコチョウ系ミノ系ミドリガイ系など季節によって見られる種類が違うのでウミウシフリークにとっても非常に興味深い海なのです。


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 甲殻類も豊富で「エビ・カニガイドブック〜八丈の海から〜」というガイドブックも出るほど。 人気のフリソデエビキンチャクガニはここでは普通種扱いなので初めての方は驚かれるかもしれません。

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レアモノのサクラコシオリエビも時折浅場で見られることもありますよ。

 またナイトダイブではヒボタンサラサエビやアカモンサラサエビなど美しいエビも見られます。


 また八丈の海には黒潮の影響により熱帯性の生物が運ばれてきたり、その反流により本州の生物が運ばれたりするため、魚類相も出現魚種数は700種以上で非常に豊かです。

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そのためレアものや人気種と呼ばれる魚たちも多く出現します。 イザリウオの仲間ピグミーシーホースといった小物から、カンパチ・イソマグロといった回遊魚、はてはハンマーヘッドやニタリといった超大物まで出現してしまいます! 季節来遊魚も豊富で各種幼魚から深場の魚も登場します。毎年、八丈島初記録種が発見され、思いがけない出会いがある海なのです。
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八丈島の地形!

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 地形は火山島のため、黒い溶岩で出来たダイナミックな景観が見所で、溶岩が冷えてかたまり、潮流や波によって削られた地形はまさにアーティスティック!ビーチポイントでも豪快なアーチが楽しめます! 地形派にも楽しい海なのです!

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 残念ながらワイドの装備が乏しいために、アーチシルエットと太陽という組み合わせ画像しかないですが、八丈のアーチの裏側にはイボヤギなど色鮮やかな生物が付着しているので、ワイド装備が充実している方は、アームいっぱいにのばしてストロボ当てて撮りましょう!


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 八丈は白い砂にサンゴ礁というやさしい女性的な海というイメージではなく、ゴツゴツした雄雄しい男の海というイメージの方が強いでしょう! もともと黒潮の蒼い水に加え岩肌や砂が黒いためにさらに青みを引き立てています。
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八丈ブルー

 八丈ブルーと呼ばれる独特の水の色はまさに絶品!あの独特の蒼みはブランドと言っていいでしょう!

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 濃い群青・紺碧の海はそれだけで我々ダイバーを心地よい世界へ誘ってくれます。 大きな河川もないたね一年を通じて基本的に透視度が良い八丈島ですが、黒潮が全開の季節は圧巻! 是非スーパーブルーをお楽しみ下さい。 ただし黒潮が直撃していてもそこは自然界の厳しいところで、海はいつも同じとは限りません。。午前中抜けまくっていても午後は白っぽい濁りがということも当然あります。 それゆえブチ抜けているときに潜れたら感動もひとしおなのです!

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 また黒潮の流路は変動します。濃紺の海、透視度30mオーバー、水温も30℃の海であったりもしますが、冷水塊になるとプランクトンたっぷりの豊饒の海で透視度5〜8m、水温15℃ということもあるのです。

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しかしながら、その冷水塊により「ニタリ」などの超大物に遭遇することもあり、大型のヒレナガカンパチの大群キハダマグロの群れに遭遇するチャンスもあるのです! 嫌われがちな冷水塊ですが、こんな時は思い切って大物狙いを楽しむのもGooですよ!

黒潮の流路により年によって全く異なる海に変貌するのも魅力です。 
posted by 八丈島 アルケロン at 12:05| 東京 ☁| Comment(0) | 八丈の海 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする